多摩の味覚

  • 稲城梨 Project

今年も豊作!!
2016年 稲城梨の販売情報!

'受け継いでみずみずしく
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 梨の産地といえば千葉、茨城、鳥取などが有名ですが、東京・多摩地域では、江戸時代に栽培がはじまった稲城市と、その周辺が主産地。一部地域をのぞいて、この辺りの梨を総称して「稲城の梨」と呼んでいます。

 梨の魅力は、シャキっとした歯ざわりとたっぷりの果汁、口に広がるさわやかな甘さ。なかでも、稲城市内だけで生産され、大きいものになると1キロ以上にもなる「稲城梨」は、市場には出回らない幻の名果。人に贈って喜ばれる逸品です。

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 夏、日の出頃から黙々と梨の収穫作業に汗を流す川崎果樹園・川崎賢吾さんは、年々担い手が少なくなる地域ブランド梨の生産に取り組んでいるひとりです。

 会社勤めを辞めて梨農園を受け継いでから今年で10年目。幼い頃から手伝ってきた梨もぎの思い出と、代々この地域で作られてきた梨を後世にのこしたいとの願いからでした。

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 「梨は、とてもデリケートなんです。水がつめたい時間帯に収穫しないと、甘さも落ちるし傷みやすくなるんです」。果皮にほどよく黄色みがかかった色あいを見て、1個ずつもぎとり時期を見定めるので、ある程度の明るさも必要。 “ 朝もぎ ” へのこだわりは、そこにあります。

 おいしい梨を育むため、肥料をたっぷりと入れ保水力と水はけのバランスのとれたフカフカの土をつくり、冬は枝の剪定、春は花の人工交配。1年中、梨のためにつくす父の姿を見て、息子で小学3年生の佑真君も、早朝からの梨もぎ作業を手伝います。「8月、9月と梨の収穫が最盛期を迎えるので、夏休み時期だけでも息子が手伝ってくれると、本当に助かります」。おいしい梨の見分け方を知り、川崎果樹園でつくる8種類の梨の特徴も把握していて頼もしい。賢吾さんがそうだったように、親の姿を通じて、梨づくりの情熱が確かに受け継がれていきます。

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 8月中旬から早生品種の「多摩」を皮切りに「幸水」「稲城」「豊水」「二十世紀」「新星」「南水」とつづき、10月上旬の「新高」まで、川崎果樹園では朝もぎの甘くてみずみずしい梨が味わえます。家族の絆が結実した味わい豊かな稲城の梨です。

朝もぎ穫り立て「川崎果樹園」直売所情報

住所 稲城市押立890
電話 042-377-1654
直売時期 2016年の販売期間は、下記の通り
直売時間 午前10時半から午後7時頃まで
※ 梨の収穫状況により変更あり
 
販売品種名 販売時期
多摩(たま)  販売中!!
幸水(こうすい)  8月中旬頃より
稲城(いなぎ)  8月20日頃より
豊水(ほうすい)  9月初旬頃より
二十世紀(にじゅっせいき)  9月初旬頃より
新星(しんせい)  9月初旬頃より
南水(なんすい)  9月中旬頃より
あきつき  9月中旬頃より
新高(にいたか)  9月下旬頃より
JA 東京みなみ HP