■この記事のカテゴリー お店ノート/フード・テイクアウト
■この記事の掲載日 2017.06.21

お店ノート

フード・テイクアウト

かいじゅう屋

立川市西砂町




「実在しない“かいじゅう”。
みんな知ってるけど、
そのイメージはそれぞれ違うと
思うんです。」

『かいじゅう屋』が開くのは、
週に3回だけ。
夕方にかけてパンが出揃う
風変わりなお店は、
創業地、目白の人たちに10年間、
親しまれてきました。



◆フランスパン生地の食パンをはじめ、カンパーニュ・くるみパン・ぶどうパンなどハード系のパンも色々取り揃えています。

そして2017年5月、
オーナー夫妻の原点、立川へ。
橋本宣之(のりゆき)さんと
美香さんが出会った
西砂町「鈴木農園」の敷地内に、
お店をオープン。
3人のお子さんとともに、
新生活が始まりました。



◆お店に来ていた3人姉弟の末っ子、2才の坊やも一緒に。

「パンに野菜をどう活かしたら
いいか、毎日考えています」と宣之さん。
若い頃、パン作りを学ぶため
フランス、ドイツ、モロッコなどを
訪ねたこともあったそうです。

自家製酵母の老舗で修行をし、
自身の店でキャリアを積んだ今も
その姿勢は、あくまで謙虚。
「出来ないことばかりだから
続けられる。ここからどんどん、
良くなっていくと思います。」



◆具材は基本、動物性のものを使わず、鈴木農園のその時採れる旬の野菜を用いた4種のセットで販売中。カラフルサンド(後)は、シャドークイーンととうや・ルバーブジャム・キャロットジャム・きゅうりとコールラビを使用。

宣之さんの職人気質を知る、
こんなエピソードがあります。
目白で『かいじゅう屋』を
オープンした日のこと。
焼き上がったパンに納得できず、
すぐに店を閉めてしまったとか。
結局、営業を再開したのは、
1ヶ月後でした。

奥様 美香さんは、その頃
「ゼルコバ」の工房で働きながら
お店を持つ夢を温めていたそうです。



「僕のパンと彼女のお菓子。
それぞれ好きなものを作って
並べただけなのに、
全く違和感がないのが不思議。」
宣之さんが感じているように、
2人の個性が合わさることで
『かいじゅう屋』の世界観は、
より広がっていくようです。

「鈴木農園に来られるお客様は、
食への関心が高い。
自然な流れで、うちのパンに
触れて頂けていることが、
有り難いです。」

基本は、固いパンと柔らかいパンの
2本立て。
コッペパンに手作りの
トマトジャムを塗ったり、
プレーンなパンに
四季折々の素材をはさんだり。
ちょっと辛い野菜の場合は、
サンドウィッチではなく
生地に混ぜたりと、
イマジネーションをフル稼働。



◆牛乳入りのやわらかい生地に、チョコチップを加えたチョココッペ (右)。◆鈴木農園の野菜を使ったマフィン。オレンジピール・ルバーブジャム・キャロット・カボチャ。とうもろこし・大麦チョコなどを使ったクッキーも好評。

「どこに向かっているか
わからないし、逆にそれが
楽しみなんです。」
遠方から来店される方の
休憩場所となるカフェも、
近い将来、始める予定だとか。

「自分たちが作ったパンを
お客様に直接お伝えできたり、
反応を頂けるのもうれしい。
そういう基本的なことが
大事なのだと思います。」

地に足をつけた生活の中から
生まれる『かいじゅう屋』のパン。
大人も、子供も笑顔にさせる
驚きの隠し味がたっぷり
詰まっています。

かいじゅう屋
所在地 立川市西砂町5-6-2
アクセス 西武拝島線「西武立川」駅 徒歩約10分
営業時間 火曜日・金曜日・土曜日
10:00~16:00
水曜日はサンドウィッチの日
11:00~
駐車場 あり
HP かいじゅう屋 diary
※2017年6月現在

かいじゅう屋