まちの達人

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目指すは〈チェルシーフラワーショー〉
東京インターナショナルフラワー&ガーデンショー2010
―国営昭和記念公園 みどりの文化ゾーン

4月17日から25日まで、「心が開花する」をテーマに
〈東京インターナショナルフラワー&ガーデンショー2010〉
が開催される。

色鮮やかにそれぞれの持ち味を魅せながら、
それでいて調和の素晴らしさも見せてくれる花々。

国内最高レベルのガーデン作品や、
フラワーアレンジメントが今までにない規模で展示される。

イギリスへ行ったような気分になれる1週間。

立川観光協会会長であり、立川商工会議所花のあるまちづくり
推進運営委員会委員長で、開催場所のみどりの文化ゾーン、
花みどり文化センター
椎名豊勝 館長にお話をきいた。

椎名豊勝さん

椎名豊勝さん
国営昭和記念公園
花みどり文化センター館長

東京インターナショナルフラワー&ガーデンショー2010 ちらし
―今回のフラワーショーは大々的ですね。
椎名:
立川市としては、これを毎年やっていきたいと思っているんです。毎年ね。
―立川といえば、花の街にする構想がありましたものね?
椎名:
そうそう。春の花のイベントとしてこのフラワーショーを毎年やる。夏は花火ね。花火もまあ、花だから(笑)。秋はコスモスと紅葉。10月コスモス、11月紅葉という感じできていて、今11月の集客が上がっているんですよ。
―そうでしょうね。だって、本当にきれいですもの。
椎名:
そう? あ〜、よかった〜。水曜日に館長ツアーっていうのをやっているんだけど、見どころとか写真スポットとか教えたり説明しながら歩いて、秋にはずいぶんたくさんの方が見えられましたよ。
―このフラワーショーですが、概要を教えてもらえませんか?
椎名:
モデルはね、外国にあるんです。まずイギリス。チェルシーフラワーショー。あれを目指しています。
―なるほど! でもチェルシーフラワーショーって言ったら、歴史もあるし、なにしろイギリスと言えばガーデニングの本家本元ですよ! 世界中から見に来るんですよ!
椎名:
だから、続られるよう応援して下さいって言ってるんですよ(笑)。そしてゴールは「花の博覧会」。僕は10回やれば定番になってくると思っているんですよ。年々良くなっていくと思う。だってね、日本はイギリスに負けない園芸大国なんですよ。それはご存知ですか?
―はい。日本の園芸技術のすばらしさは世界でも認められています。江戸時代のものとか。
椎名:
そうそう。西洋の園芸はね、それはそれでいいんです。イングリッシュガーデンとかベルサイユの庭とかね。対極として東洋の庭というのは、またすばらしいんです。花菖蒲とか菊とか。
―そうですよね〜。菊の技術もすごいですよね。
椎名:
今はなくなっちゃったけど、管ものとか厚ものとかあるでしょ? それが江戸時代には1本の菊にそれらを全部咲かせちゃう技術があったんですよ。百種接分菊(ひゃくしゅつぎわけぎく)といってね。
―へえ! それは知りませんでした。
椎名:
ユリなんかもね、日本のユリはカサブランカの元ですよ。シーボルトが日本のユリ根を持ちかえって、その後、品種改良してできたのがカサブランカだからね。
―なるほど〜。そして日本はまた逆輸入している。
椎名:
そうそう。その例はアジサイなんかもそうです。アジサイは日本のものなんですよ。それをオランダや他の国で改良して西洋アジサイになった。もっといっぱいそういう例はあるんです。
―昔、日本人ってアサガオを持ち寄って、変わったアサガオを愛でる文化がありましたよね?
椎名:
変化アサガオね。海外は品種改良してメンデルの法則で新種を作るでしょ? 種を固定化して、その種を蒔けば必ず出てくるように作る。それがヨーロッパの技術なんです。それは商売になりますよね。今は日本でもやってますね。サフィニアなんかそうです。苗を買わなきゃだめでしょ? 種はない。 不稔性が高いから、サフィニアが欲しければ、苗を買わなければならない。それが種苗ビジネスで、オランダが最たるものです。

―で、日本は?
椎名:
アサガオはね、どうやって作るか知ってる? 1千粒ぐらいアサガオの種を蒔く。双葉が出るでしょ? その時に眼力で見通すんです。その時に柳のような双葉なんかで変化アサガオを見抜いて、それを育てる。不稔じゃないから種ができる。でも、その種を蒔いたからって必ず変化アサガオになるかっていうと、そうじゃない。だからまた来年も一千粒蒔く。それをまた眼力で見抜いて育てる。それが日本の技術です。今では日本もヨーロッパのような技術でビジネスにしているけれど、日本古来の文化っていうのはそういうものなんです。
―つまり、突然変異みたいなものを持ち寄って競ったりする?
椎名:
そうそう。そういうこと。そこが大事なんだ。突然変異が日本の園芸文化を育てて来たとも言えるんです。ただ、一概に育てたって言いきれないのは、例えば松平定朝っていう人が江戸時代にいてね、自ら菖翁と名乗って、花菖蒲の品種を確立したんだけれど、おそらく彼は掛け合わせをしていたと、僕は思う。でもまあ、あなたの言うように突然変異を持ち寄って比べたりする、希少価値で勝負するっていうのが日本の文化だね。盆栽のような1品ものは商売になるけど、やっぱりヨーロッパに比べるとなりにくいね。
―盆栽は高いけれど、でも世界に1つしかないですもんね。
椎名:
そうそう。あなただけよっていうことですよね。まあ、日本の男の心意気かな(笑)。
―多摩てばこネットにこのイベントの告知記事を掲載したのが2月8日なんですけれど、そのページへのアクセスが多いんです。
椎名:
そうでしょう。こちらでもすごく評判がよくて、パンフレットをおいているんだけどどんどんなくなりますよ。
―1週間でどのくらいの人が来るんでしょう?
椎名:
どのくらいかな? 20万人って見込んでいるんだね。
―20万人? 雨になったらどうするんですか?
椎名:
あのね、雨はいいんだよ。だって、雨の日に見ないでどうするってことですよ。雨の日の花は瑞々しいんですよ。一番生き生きしている。
―じゃあ、一番いいイベントじゃないですか! 雨でOK、晴れてOK。
椎名:
そうそう。屋内もあるし、屋外もあるし。風は桜吹雪でいいじゃないですか。
―チェルシーフラワーショーみたいになったらきれいですねぇ。
椎名:
なりますよ。なるなる。一年間の昭和記念公園をギュッと圧縮して、それをポンと置いたようなイベントですからね。5年である程度、10年続いたらチェルシーの半分まで行くでしょう。
―そうなればいずれは花博なんですね。
椎名:
そう。立川でね。