自宅で5分!

  • エリア 若葉町

自宅で5分!

第9回 未病に負けない習慣づくり 手軽に“冷え”対策

不調を感じていても病名を診断されるほどではない状態を“未病”といいます。こうした心身のバランスの崩れを少しでもやわらげられたら…。今回からの「自宅で5分!」は、自宅でかんたんにできる健康習慣づくりをお届けします!

教えてくれる人 小笠原 好野 さん

■Profile

日本鍼灸理療専門学校卒業後、昭和59年あん摩マッサージ指圧師免許取得。昭和61年、はり師・きゅう師免許取得。
立川市若葉町に、ご主人の小笠原和彦さんが院長をつとめる「おおぞらはり治療院」を開設。穏やかに患者さんを受け止める院長と明るく応援してくださる奥様の好野さん、地元だけでなく、地方からの来院も多い人気の治療院です。


「自宅で5分!」第9回からは、かんたんに始められる健康習慣づくりをお届けします。教えてくれるのは、東洋医学の伝統的なはり・灸治療で人間のもつ治癒力を引き出し、高め、健康へと導く治療を施す「おおぞらはり治療院」の小笠原好野さん。誰でもすぐに実践できて、効果も感じられるかんたん習慣を紹介していただきました!

冷えは万病のもと。
お手軽習慣で冷え対策

小笠原さん:なんとなく体調が優れない…という症状は、やはり50代以降の中高年者に多くなりますね。若いときとは体力も回復力も違うのに、同じように過ごしていると、いつのまにか身体が重く感じたり、動きがスムーズでなくなったりします。健康を保つために私がいつも言っているのは、まずは身体を冷やさないこと。一年でもっとも寒い今の時期、冷えは万病のもとともいえるやっかいな相手です。冷えによって血流が悪くなることで筋肉が固まり、痛みにつながりますので、気をつけていただきたいポイントです。
手軽にできる冷え対策としておすすめなのが次の2つ。

① 使い捨てカイロで身体を温める
② 朝の白湯で1日をスタート


では、それぞれの方法をご紹介します。

① 使い捨てカイロで身体を温める

小笠原さん:せっかくお風呂に入って身体を温めてから就寝しても、夜中3時から日の出までの間にぐっと気温が下がり、それに伴って室温も下がるので、朝方身体が冷えてしまいます。寒くて目が覚めたという経験、ありませんか? 暖房で就寝中も室温を快適な温度に保つことが大事ですが、エアコンの暖房が苦手という方には、就寝時に貼れる専用のカイロをおすすめしています。
カイロは、風門と呼ばれるツボのあたりに貼ります。風門は、背中の上部にあるツボで、その字のように、外から風邪など、邪気が入ってくる門です。風邪の引き初めに背中に悪寒がすること、ありますよね。ここを温めることで冷えを予防し、風邪などの不調の予防になるんです。就寝時だけでなく、外出時にもこの風門に貼ることをおすすめします。

就寝時にも専用カイロで
ポカポカを保つ

①  カイロを貼る位置は、風門と呼ばれるツボのあたり。風門は、軽く首を下に曲げ、飛び出た頸椎から2つ下の骨の左右に1カ所ずつあります。
②   低温やけど予防のため、肌に直接貼らず、衣類の上から貼ってください。風門の位置を特定できなくても、だいたい背中の上の方、首すじの根本より少し下がったあたりに貼れれば大丈夫です。

冷えによる痛みもカイロで緩和

小笠原好野さん:足の裏や甲に貼れる専用のカイロもありますが、普通のミニカイロの方が使いかって良いかと思い、私は冬場はもちろんですが、冷房で冷えが気になる夏も足裏や甲、風門・お腹等、冷えを感じるところに貼ってますよ。(夏場は低温のカイロがオススメ)
ただし、歩行などに問題のある方やふらつきのある方は、足裏に貼ると転倒の危険もありますので、注意が必要です。
また、寒くなるとぎっくり腰になる方も多くなります。仙骨のあたりとお腹にカイロを貼って温めてあげると、腰がラクになりますので、試してみてください。
①  薄手の靴下の上からカイロを貼り、さらに厚手のくつ下をはくと室内でも温かい
②  仙骨付近とお腹にカイロを貼る。ぎっくり腰の予防だけでなく、身体全体を温めてくれる。(生理痛のある方は、生理中はもちろん、寒い時期は常時貼るのもオススメです)

注意・・・カイロは絶対に触接皮フに貼らない。おへその上に貼らない。


② 朝の白湯で1日をスタート
小笠原好野さん:朝に白湯を飲みますという方、増えていますね。朝一番に白湯を飲むと内臓から温まり、代謝がアップします。同時に腸が刺激されるので、便秘の解消にもつながります。便秘薬を飲んでいるという方には、少し効きづらいですが、薬を飲むほどではないけれど時々便秘があり、気になります、という方に白湯はおすすめです。
その他にも冷えの予防やリラックス効果もあり、朝1杯の白湯習慣を続けることで、徐々に体調を整えることができます。

白湯の作り方

やかんで湯を沸かし、10分間沸騰させる。
火を止めて50~60℃までさます。
※上記のやり方が効果的と思いますが、朝、時間のない方は、寝る前に湯を沸かしポットに入れて、起きがけに飲むのもオススメです。

小笠原さん:腸は第二の脳と言われるほど重要な臓器。冷えることによって代謝が下がってしまうと色々と不調が出てきます。身体と心はつながっていますから、何となく気分もすぐれなくなってきますよね。温めて腸の働きを整えることは、自律神経を整える効果もあり、ストレスにも強くなってきます。ですから、患者さんにも腸活、おすすめしてますよ。

編集部:使い捨てカイロも白湯もどちらもかんたんにできるから、すぐに始められそうですね!

小笠原さん:今回ご紹介したものは、経絡の治療ではありませんが、私どもは、経絡、つまり身体の表面を流れる“気”の流れを調整することで、患者さんの体調を整えていくんです。なんとなく体調が悪い、体質によって薬が飲めない、病院でも不調の原因がわからない、という方が多いんです。そうした方々に、東洋医学の伝統の力で施術していくんです。

例えば、以前、不登校の高校生の患者さんがいたんです。朝、どうしても起きられないのですが、原因がわからなくてうちに来ました。精神的にも内にこもってしまって、人と話すのができなくなっていました。それで、少しずつ針治療を進めていったら、ずっと部屋にこもっていた子が散歩に出かけられるようになって、そのあと家族と遠出できるようになって、今ではアルバイトができるまで心身が健康になりました。そうした姿を見せてもらって「先生、よくなりました!」って言われると、本当にうれしいし、ありがたいですね。
次回は冷えにも関係ありますが、自宅でも外出先でもできるかんたんストレッチをご紹介しますね。


編集部より

小笠原さんは、ご主人である院長の和彦さんと二人で患者さんの心と身体に寄り添う治療を続けていらっしゃいます。
取材時は、院長は外出中で奥様の好野さんにお話しいただきましたが、取材もそろそろ終わりの頃、院長の小笠原先生が戻られて、はり治療の不思議なお話も聞かせていただきました。そのお話は、次回のお楽しみに!

 
名称 おおぞらはり治療院
所在地 〒190-0001 立川市若葉町4丁目1-1 エクセルM206
TEL 042-508-3421
営業時間 9:30~11:30、15:30~18:30
定休日

完全予約制

備考欄 施術料:初診料 なし
    大人 4,000円
    中学生~専門・大学生 2,500円
    0歳~小学生     1,500円