自宅で5分!

  • エリア 若葉町

自宅で5分!

第11回 未病に負けない習慣づくり 腸活ストレッチ

不調を感じていても病名を診断されるほどではない状態を“未病”といいます。こうした心身のバランスの崩れを少しでもやわらげられたら…。「自宅で5分!」は、毎回、自宅でかんたんにできる健康習慣づくりをお届けします!

教えてくれる人 小笠原 好野 さん

■Profile

日本鍼灸理療専門学校卒業後、昭和59年あん摩マッサージ指圧師免許取得。昭和61年、はり師・きゅう師免許取得。
立川市若葉町に、ご主人の小笠原和彦さんが院長をつとめる「おおぞらはり治療院」を開設。穏やかに患者さんを受け止める院長と明るく応援してくださる奥様の好野さん、地元だけでなく、地方からの来院も多い人気の治療院です。


今回の「自宅で5分!」は、前回のストレッチの応用編。便秘が気になる方には特におすすめの、おなかに効果的なストレッチです。教えてくれるのは、前回に引き続き「おおぞらはり治療院」の小笠原好野さん。ご自身も実践しているお手軽ストレッチをご紹介いただきました!

朝の習慣にプラス
腸の動きを促すストレッチ

小笠原さん:今回は、便秘気味の方におすすめのストレッチを紹介したいと思います。便秘解消のために大事なことは、食事や生活習慣など色々あり、ストレッチだけで改善できるとは言えませんが、腸の動きのサポートになりますので、ぜひ、試してみてください。
その前に、腸が人間にとっていかに大切かを少しお話ししましょう。

腸は第二の脳

小笠原さん:“腸は第二の脳”という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。なぜ、そう言われるのかというと、腸は消化器官であるだけでなく、1億個以上の神経細胞が存在し、独自の神経ネットワークを持っているからなんです。腸はこの神経ネットワークを使って、脳の指令をまたずに自ら動くことができるため、“第二の脳”と言われています。
第二の脳である腸と脳はお互いに情報を交換しあっていて、例えばストレスがたまるとおなかが痛くなるというケースは、脳から腸に信号が送られ、反対に、腸内環境が乱れると脳に指令が行って、気分が落ち込むのです。腸が元気に活動していないと自立神経の乱れや精神的な不調にもつながります。

腸内フローラのバランスを整える

小笠原さん:心身の健康のためにも腸内環境を整えることはとっても大事。そのためには、腸内フローラといって、腸内の善玉菌と悪玉菌、日和見(ひよりみ)菌のバランスを整えることが大切です。そのためには、発酵食品を摂取したり、食物繊維や水分を摂取したりなど、食事の面だけでなく、睡眠や運動などの生活習慣を整えること、またストレスをためすぎないことも大事です。
 
では、腸の動きをサポートする、腸活ストレッチをやってみましょう!

腸活ストレッチ

小笠原さん:前回ご紹介したひねるストレッチの応用です。腸内環境が良好な場合は、朝食の後、食事が刺激になって胃腸が動き、自然な便意を催すのですが、便秘がちな方は腸の動きが鈍いためなかなか便意を感じません。そんな方には、おなかまわりをひねるストレッチで大腸に刺激を与えます。
①  イスに座り、右足を上にして足を組みます。
②   左手で膝を押さえながら、右手を斜め後ろ方向に上げて体をひねります。
③   上げた右手を見るようにしてあごを上げて10秒カウントします。 
④  右手首を反対方向にひねってさらに10秒カウントしてもとの姿勢に戻ります。
⑤ 先ほどと逆の動きをします。左足を上にして足を組みます。
⑥  右手で膝を押さえながら、左手を斜め後ろに上げて体をひねります。
⑦  上げた左手を見るようにしてあごを上げて10秒カウントします。
⑧  左手首を反対方向にひねってさらに10秒カウントして終了です。
では、動画を参考にやってみてください。
編集部:これならオフィスのイスに座りながらでもできますね。

小笠原さん:便秘は、大腸の角の部分に便が滞ることが多いんですね。このストレッチは、ちょうどその角の部分をひねるイメージですので、すぐに腸がぐるぐるって動きます。私は朝食後、トイレの便座でこのストレッチをするんですけど、すぐに便意を感じますよ。感じないときもありますが、その後でトイレに行った時には、しっかり出ますね(笑)。

楽しく教えてくださる小笠原好野さん。

編集部:私もおなかがぐるぐるいってます!

小笠原さん:便秘気味の方は、例えば1ヵ月に1回うちで鍼灸治療をして改善されても2週間、3週間と過ぎるとまた便秘になってしまうという方がいらっしゃるんです。そんな方にはこのストレッチを習慣にしてもらうようにしていますね。

編集部:便秘だと気分まで重くなるのは、たんなる気のせいじゃなくて、腸が第二の脳だからということもよくわかりました!

今回は、便秘改善の腸活ストレッチをお教えいただきました。取材を終え、ご主人で院長先生である小笠原和彦さんも交えて少しお話ししていたとき、院長先生が鍼灸治療に進まれたきっかけをお聞きしました。
 


小笠原和彦さん:高校2年のとき、新聞配達中のバイク事故で右大腿部を打撲して救急搬送されたんです。骨折ではないし治ったら今まで通りと思っていたら、右大腿部が拘縮といって、患部の関節や筋肉が固まってしまい、歩行困難になってしまったんです。高校3年になっても自宅療養を余儀なくされていたところ、見舞いに来てくれた遠縁の鍼灸師に初めて鍼灸治療をしてもらいました。先生は、真っ先に脈をみて、打撲した患部を軽く撫で、そこに鍼を刺すのではなく、健康な方の左足先と左腕の数か所に1ミリ程鍼を刺し「右足を伸ばしてみて」と言われるまま膝を伸ばすと楽に伸ばすことができたんです。その後、2回目の治療で完治しました。この事を通して鍼灸師になろうと進路を決めました。


編集部:患部に鍼を刺すんではないのですね。


小笠原和彦さん:そうなんです。経絡という気の流れを使った東洋の伝統的な鍼灸治療は、自然治癒力を高め、からだ全体のバランスを整える治療法なので、患部に直接鍼を打たないこともあるんですよ。


編集部:気の流れって、見えないのでイメージするのが難しいですよね。


小笠原和彦さん:じゃ、ちょっと手を貸してみてください。


(編集部:この時、私の手の甲の親指と人差し指の間のあたりに小笠原さんが人差し指を近づけました。肌にふれない程度に近づけて10秒くらいたった時……)
編集部:あれ! 耳の下のあたりに何か感じます!


小笠原和彦さん:手からつながっていますからね。


編集部:鍼を使わなくても刺激があるんですね。


小笠原和彦さん:ええ、長年施術していますと指先に目があるような感覚で、ここっていう場所がわかるようになります。


編集部:気の流れって不思議ですねぇ。もっと知りたくなりましたが、今回はここまで!
 


簡単なストレッチを生活習慣にして、健康な毎日を送りましょう!

名称 おおぞらはり治療院
所在地 〒190-0001 立川市若葉町4丁目1-1 エクセルM206
TEL 042-508-3421
営業時間 9:30~11:30、15:30~18:30
定休日

完全予約制

備考欄 施術料:初診料 なし
    大人 4,000円
    中学生~専門・大学生 2,500円
    0歳~小学生     1,500円