自宅で5分!

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自宅で5分!

第14回 未病に負けない習慣づくり 続けて実感!日々トレ

不調を感じていても病名を診断されるほどではない状態を“未病”といいます。こうした心身のバランスの崩れを少しでもやわらげられたら…。「自宅で5分!」は、毎回、自宅でかんたんにできる健康習慣づくりをお届けします!

教えてくれる人 小川健治さん、小川純子さん

■Profile

太極拳講師。小川健治さんは約40年前に中国の北京第二外国語学院に留学。授業のかたわら、中国伝統武術の楊式(ようしき)太極拳に出会う。奥様の純子さんも半年ほど遅れて北京に渡航。お二人で本場中国で生活をしながら太極拳を習得し、帰国後、太極拳講師として活躍中。

 



今回からの「自宅で5分!」は、太極拳講師として立川を中心に活躍中の小川健治さんと純子さんご夫妻に、毎日できる簡単なトレーニングを教えてもらいます。太極拳の前の準備運動や毎日の生活の中で続けられる動きをピックアップしてもらいました!
トレーニングに入る前に、小川先生ご夫妻のお話をご紹介します!


健康の大切さに気づき、
着いた先が中国でした!

編集部:そもそも、小川先生が太極拳に出会ったきっかけは何だったのですか?
 

小川健治さん(以下、健治さん):太極拳を始めたのは、20代の頃に入院したことがきっかけだったね。当時、自動車修理の仕事をしていて、そこで体調を崩し、1ヵ月ほど入院することになってしまって。若かったから、それまで自分の健康ということを意識していなかったけれど、そこでつくづく健康の大切さを痛感したんだよね。それで、退院後に老人ホームに転職したんです。高齢者の施設には、長寿の方が多いはずだから、何か健康長寿の秘訣があるんじゃないかと思ったという単純な理由だね(笑)。

小川純子さん(以下、純子さん):私たちはその老人ホームで知り合って結婚したんです。健治さんは当時から健康に対してはすごく探究心が強くて、立川の諏訪神社にある錬成館で太極拳を習ってましたね。健康にいい食べ物にも興味を持っていました。

健治さん:太極拳を習っていたこともあるし、中国には医食同源の考え方もあるし、気功にも興味があって、思い切って中国に行こうと決意したんです。当時は中国に長期で滞在しようと思ったら留学という形しかなかったので、38歳でしたけど学生として中国に渡りました。中国には各大学に武術部があって、そこでのめり込んだのが太極拳でした。

留学生活は私たちの青春時代

編集部:お二人ともに中国にいらしたと伺っているのですが…。

純子さん:結婚後、しばらくたって健治さんが留学するってことになり、私は日本に残って仕事していたんですね。でも半年ほどたって、私も北京に行くことにしたんです。

健治さん:当時の中国は、大学が一つの街というかコミュニティになっていたんですよ。構内に寮もあり、先生も学生も家族も一緒に住めるので、じゃあ、二人で住もうってことになりました。大学の休みは長いですから夏休み、冬休みには二人でインドやネパールに旅行に行ったりしてね。

純子さん:青春だったね(笑)。物価もとても安かったです。そうそう、健治さんは、北京大学選手権大会に出て入賞もしたんですよ! 外国人では初めてだったそうです。

健治さん:ほかの人はみんな若いのに、どういうわけか私が入賞してしまって…。

編集部:相当センスがよかったってことですね!

武術は一生学び続けるもの。
今も生徒さんのために研究と鍛錬を怠りません。

編集部:現在のように太極拳の講師をされるようになったのは、いつ頃からですか?

健治さん:2年半ほど北京にいて、帰国した直後は、元の職場で非常勤で働いていました。色々な人との会話の中で、北京で太極拳を勉強してきたというと、教えてほしいという声が出て来て、地域の公民館などの施設で教えるところからスタートしました。かれこれ40年近くたちましたね。当時の生徒さんがまだ通ってきてくれてますよ。

レッスン風景:畳太極拳といって、室内でできる太極拳。簡化24式太極拳を短くまとめたオリジナル。みなさん、動作が頭に入っていて、流れるように進みます。

純子さん:健治さん、今年で80歳なんですよ。なのに、まず朝起きると一番にストレッチしてます。勤勉ですよね(笑)。

健治さん:教える立場が動けなくなっちゃったら困るでしょ。

編集部:とても年齢には見えない筋肉ですし、姿勢の良さです!

健治さん:私は、太極拳の教室で学んだことを日常化してほしいなと思っているんですよ。準備運動で行っているストレッチや有酸素運動を、教室のないときも続けてほしいんです。
太極拳に欠けている部分が、柔軟性と有酸素運動ですからね。

純子さん:この人は、いつもどんな動きを入れようか、考えてますよ。

編集部:では、小川先生おすすめの毎日できるかんたんトレーニングを教えてください!

日々トレ①

健治さん:老化は足からきますから、今回はおなじみのスクワットです。
スクワットがいいとわかっていても、習慣化できないと続かないんですよね。だから私は、「トイレスクワット」をすすめてるんです。トイレに行ったついでにスクワットをするんですよ。



1.    便座は、低めならふたを開け、少し高めにしたい場合はふたを閉める。
2.    足を肩幅の1.5倍程度に開き、つま先は外側に向ける。
3.    両腕は胸の前で組む。
4.    腰を少し突き出すようにして、背筋をまっすぐ伸ばして息を吸いながら腰を落とす。ひざがつま先より前に出ないようにする。
5.    便座につかない程度に腰を落としたら、息を吐きながら腰を上げる。

6.    この動作を最初は5回程度から始め、できるようになったら回数を増やしていく。

健治さん:便座に腰かけるような意識でスクワットをすると、ひざが出ず、正しい姿勢を保てますね。一日のうちで必ずトイレは5~6回行きますよね。そのときにトイレスクワットを続けると、気づくと足腰がしっかりしてきます。まずは、無理のない回数から始めてみるといいですよ。

編集部:負担なく、続けていけそうですね。次回もよろしくお願いいたします!

レッスン終了後、生徒さんたちと記念撮影。なんと、前列左から3人目の方は、90歳とのこと!太極拳には、健康長寿の秘訣が詰まっているのかもしれません!

今回の生徒さんたちは、「シルクロード立川」というグループです。

まとめ役は、会長の笹田恵子さん。「この会は、小川先生に太極拳を習いたいという人が5人位集まって始まりました。最初は団地の集会室を借りたり、野外でレッスンしたりしてましたが、だんだん人数が増えてきて、30年前に”シルクロード”と会の名称を決めてスタートしたんです。とにかく、皆さん長く習ってます。 太極拳はもちろんですけれど、  先生夫妻の人柄が魅力的なので、皆さんやめないんですよね。平均年齢は78歳くらいかしら。おかげさまで皆さん本当にお元気です!」

会長の笹田さんは太極拳の魅力を「イメージのスポーツなので難しいんです。30年やっても上手に出来ない奥深さがいいのかも」と語ってくれました。

これからもみなさんで楽しく、健康長寿をつくる太極拳を修練してください!

「シルクロード 立川」会長の笹田恵子さん