
『バナナを立川の名産品にしたい!』ーー毎日必ず食べているというほど、バナナが大好きな五反智宏さん(以下バナナさん)は、いつしか立川産のバナナをつくりたいとの夢を抱いて、温暖でなくても育つといわれるバナナの品種に着目。適した土壌づくりや環境づくりにと研鑽をかさねる一方で、長年愛し育てる多肉植物が、葉挿しで増えていたこともあり、わずかなスペースに並べて、多肉植物無人販売所「タチカワバナナ」がはじまった。


ぷにぷにっとした見た目の愛らしさに加え、育てやすく、インテリアとして、どこにあっても場に馴染む多肉植物の魅力。中学生の頃から多肉植物が好きで、育てることが大好きだったバナナさん。日々笑顔で過ごせること、こころ和むことを繰り返し、上書きしてきた結果、ご自宅のわずかなスペースだけだった売場面積は、数年で庭いっぱいにまでなっていた。

その圧倒的な品数や種類の多さはもちろん、育てるは土づくりからを熟知するノウハウ、そして何より、いつも穏やかで屈託のない笑顔とお人柄も相まって、SNSを通じて全国に知られる存在に。立川市内、多摩エリアからはもとより、都心から近隣県からと、タニラー(多肉植物を愛し、育てる人たち)の憧れの聖地。「タチカワバナナ」への巡礼に多くの人が訪れている。

『現在(いま)は、多肉植物のパラダイス。でもいつか、違うものが並んでいるかもしれません』ーー楽しいこと、これだ!とこころに感じるままに、人生を構築するバナナさん。喜びと感謝の心で育まれたモノたちだけが、ご自宅いっぱいに広がる「タチカワバナナ」。タニラーの聖地は、世知辛い世の中に、笑えない現実に、現在(いま)を懸命に生きる多くの人たちにとっても、楽園であることを実感できるだろう。
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