イベントレポート

「アジア音楽大学 学長会議 2016」

本日、11月19日(土)、
国立音楽大学 創立90周年
記念事業として、
「アジア音楽大学
 学長会議 2016」が、
国立音楽大学 大講義室で
行われました。


各大学の学長はじめ
代表者が、
パネリストとして参加。
いずれも、国立音楽大学の
交流協定締結大学を
中心とした
アジア地域の音楽大学、
または音楽院の方々です。
皆さん、演奏家で
いらっしゃいます。



左より。
台湾師範大学 
マヒドン音楽大学
ホーチミン市音楽学院 (2名)
ヨン・シュー・トウ音楽学院
国立音楽大学 
_________

あなたの音楽大学は、
自国の伝統音楽の
保存や発展に、どのような
貢献をしているか?
というテーマについて。

「“保存”って言葉自体に
 問題を感じている。
 “保存”って言った途端、
 もう死に絶えそうだ。
 意義を残していくという
 意味での“保存”を
 していくべきだと思う。」
 というパネリストのコメントに
 なるほど !

 また、
 「いい例がラテン語。
 勉強する人はいるけど、
 勉強されるものだけに
 なってしまった。
 実際にラテン語を話している
 民族はいない。
 音楽は勉強するものではなく、
 実際に演奏するもの、
 聴かれるもので
 あり続けられるよう、
 努力していきたい。」など、
 ​​​とてもわかりやすく、
 興味深いお話ばかり。



 最後に、共同宣言で、
 『人々の創造性と感性を育み、
 国・地域の文化や歴史、
 伝統の継承や
 相互理解の進展に
 貢献してきた音楽。

 政治や社会のしくみ、
 言語が異なりつつも、
 音楽は伝統との融合や
 変容を以って、
 国・地域のアイデンティティーを
 確立するとともに、
 グローバル化の実現と
 多様性の享受に寄与している。

 これら音楽の
 文化的役割を改めて認識し、
 共通性を見出し、
 創意性を尊重することで
 相互理解を深め、
 将来の世代のために協力して、
 音楽の力による
 社会的課題の解決や、
 社会の発展に貢献する』ことを、
 表明されました。



タイトルは、
『聴き伝わるもの、
   聴き伝えるもの。
 ― 20世紀音楽から
     未来に向けて ―
 東アジア、
 東南アジアにおける
 現代音楽の系譜 第11夜』

同会議の一環として、
同大学講堂小ホールで、
記念コンサートも行われました。

こうした他大学との交流を、
今後も継続して行っていきたい
とのことです。

by T.I
名称 アジア音楽大学 学長会議 2016
イベント会場名称 国立音楽大学 大講義室