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幻想のフラヌール―版画家たちの夢・現・幻2024年6月1日(土)~9月1日(日)

  • エリア その他
  • ジャンル 展覧会
ときに鏡にたとえられる版画は、作者の夢想と見る者の願望を如実に映しだします。版面/紙面の不可思議なモチーフや奇妙なフォルムは想像力を否応なく刺激し、見慣れた現実をも幻想の世界に変容させる版画家たちの精神と手業は既成の概念を揺り動かし、私たちを別の世界へといざなうかのようです。

独自の世界をさまよう〈フラヌール(遊歩者)〉ともいうべき版画家たちの作品は、過去や私たちの内に眠る原初的な記憶を呼び起こしながら現実世界の可能性、すなわち未来の姿をも浮かび上がらせる力を内奥に秘めているといえるのです。

本展では企画協力に美術評論家の相馬俊樹氏をむかえ、幻想の力によって〈アナムネシス(記憶回復)〉を喚起する作品を、当館収蔵品から150点ほど紹介します。版画/鏡を覗きこみながら作品のあいだを遊歩するうちにおのずと取り込まれる世界は、「夢幻」と「現実」、「作品」と「私たち」、そして「芸術のための芸術」と「生のための芸術」などの境界がとけあう場となることでしょう。

多賀新《三界》1977年 ほか(本展イメージビジュアル)
※画像の無断使用・転載禁止

みどころ

1.幻獣から身近な自然まで多様なテーマの幻想作品を展示!
2.超自然的なものから人間の奥に潜むものまで幻想が生み出す様々な「力」を紹介!
3.作品の幻想世界と私たちの想像力が共鳴する創造的な鑑賞を体験できる好機(チャンス)!

多賀新《三界》
1977年、エッチング、アクアチント、町田市立国際版画美術館蔵
※画像の無断使用・転載禁止

関連イベント

■記念対談 谷川渥(美学者)×相馬俊樹(美術評論家)
〇日時:6月22日(土)14:00~15:30
〇会場:講堂
※要本展当日有効観覧券
※先着100名

■ワークショップ「幻想採集 コラージュで作るイメージの標本匣」
〇日時:8月24日(土)13:30~16:00
〇講師:池田俊彦(銅版画家)
〇会場:アトリエ
〇対象:中学・高校生
〇参加費:500円
※先着12名(事前申込制)

■ギャラリートーク
〇日時:6月8日(土)/7月27日(土)/8月10日(土) 各日14:00 ~ (45分程度)
〇担当:藤村拓也(本展担当学芸員)
〇会場:企画展示室
※要本展当日有効観覧券

■プロムナードコンサート「音で誘う幻想的な廻廊へ」
〇日時:7月14日(日)13:00~/15:00~(各回30分程度)
〇奏:岩谷明石(ヴァイオリン)、永易理恵(ピアノ)
〇会場:エントランスホール
※参加無料

清原啓子《孤島》
1987年、エッチング、町田市立国際版画美術館蔵
※画像の無断使用・転載禁止

観覧料

〇一般:800円(600円)
〇大・高生生:400円(300円)
※中学生以下は無料
※( )内は20名以上の団体料金
※初日6月1日(土)は入場無料
※会期中の第四水曜日のシルバーデー(6月26日、7月24日、8月28日)は65歳以上の方の入場無料
※身体障がい者手帳、愛の手帳(療育手帳)または精神障がい者福祉手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は半額
※リピーター割引、ウェブクーポン割引ほか各種割引を実施(※詳細は当館Webサイトに掲載予定)
名称 幻想のフラヌール
―版画家たちの夢・現・幻
イベント日程 6月1日(土)~9月1日(日)
●休館日:月曜日
※7月15日(月・祝)、8月12日(月・振休)は開館、7月16日(火)、8月13日(火)は休館
 ●開館時間:
【平日】10:00~17:00
 (入場16:30まで)
【土日祝】10:00~17:30
 (入場17:00まで)
イベント会場名称 町田市立国際版画美術館
企画展示室1、2
所在地 町田市原町田4-28-1
交通アクセス