吉祥寺美術館は2002年の開館以来、武蔵野市にゆかりのある作家の作品を収集してきました。2,500点を超える所蔵品の中には、約1,600点の版画作品があります。今回の所蔵作品による企画展では、さまざまな技法による版画作品を紹介いたします。
もとは同じ文字や図像を複数作るための情報伝達の有効な手段として発達した版画は、近代以降その役割から解き放たれ、独立した芸術表現の手段の一つとなりました。版画は、版の形状から凸版、凹版、平版、孔版の4つの形式に分類されます。さらに版の素材や構造の違いにより、独特の温かみや力強さを持つ「木版」、直刻法・腐蝕法で線の強弱や面の表現も可能な「銅版」、描いたままの繊細な描画をそのまま表現できる「石版(リトグラフ)」、均一な色面構成が特徴の「シルクスクリーン」等の種類に分けられます。前述の通り、版画にはさまざまな技法がみられ、それぞれに特徴的な表現が可能な版画は、さらに作家個々人によるオリジナルの技法・表現が加えられたことにより、同じ版種でも多種多様な表現が生まれ、各技法が持つ独特の個性を楽しむことができます。
本展では、武蔵野市が所蔵する織田一磨(1882-1956)・浜口陽三(1909-2000)、一原有徳(1910-2010)・南桂子(1911-2004)・萩原英雄(1913-2007)・清水昭八(1933-1996)・沢田哲郎(1935-1998)による版画作品を取り上げ、多彩な魅力を紹介します。
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所蔵作品展 版画の魅力 技法の共演2026年1月17日(土)~3月1日(日)
- エリア その他
- ジャンル 展覧会


沢田哲郎《TRANQUILLITY(Ⅰ)》
1988年 シルクスクリーン 紙

一原有徳《滴》
1975年 アルミニウム板腐蝕、紙

織田一磨「日本名山画譜」《信州車山から八ヶ嶽》
1934年 石板、紙
入館料
300円(中高生100円、小学生以下・65歳以上・障がい者の方は無料)
| 名称 | 所蔵作品展 版画の魅力 技法の共演 |
|---|---|
| イベント日程 | 1月17日(土)~3月1日(日) 10:00~19:30 【休館日】1/28(水)、2/18(水)、25日(水) |
| イベント会場名称 | 武蔵野市立吉祥寺美術館 |
| 所在地 | 武蔵野市吉祥寺本町1-8-16 コピス吉祥寺A館7階 【交通アクセス】 ※美術館専用の駐車場はありません。 |




