インタビュー

御菓子司 やな瀬落合澄子さん

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2015年6月15日(月) 閉店しました。

錦中央通り沿いにある「御菓子司 やな瀬」が、
6月15日(月)、閉店することになりました。

1929年(昭和4年)創業以来、3代に渡って受け継がれ、
今年86年目を迎える和菓子の老舗です。

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初代・落合与四郎さんの長女として、錦町に生まれ育った落合澄子さんは三小、一中の卒業生で、御年80才。
2代目後継ぎとして「やな瀬」に入った夫の一司(かつじ)さんとともにお店を守り、立川の移り変わりを見てきました。

うどパイ

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立川のウドをみそアンでくるり。さっくりとした食感のパイ生地に包んで焼き上げています。

オニどら

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「オニ公園」のオニの焼印が入ったどら焼き。
ほんのり甘いあんの中に、栗が入っています。

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「店の前を、馬が荷車を引いて通っていた時代。
終戦後は、進駐軍がジープで通り過ぎるのを
見ていた」と澄子さん。
戦後しばらくは砂糖も配給だったため、
思うように商売ができない時期があったそう。
その頃から、常連として見えるお客様も
いらっしゃいます。

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「やな瀬」の看板商品と言えば、立川ウドを使った
「うどパイ」や「立川村十二景」。
立川観光協会の推奨認定品にもなり、街の内外で親しまれてきました。
「うどパイ」は2代目一司さんと、関西で修行した後、
家業を継いだ3代目俊雄さんとの親子合作の品。
「ああでもない、こうでもない。時にぶつかったりしながらね…」
澄子さんは当時を懐かしくふり返ります。

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昭和59年「全国菓子大博覧会」で金賞を受賞。

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「お先にすみません」
先にもとめた方が、次のお客様に声をかける、
そんな光景が当たり前に見られる店内。
昭和のはじめから、この立川に歴史を刻んだ「やな瀬」。

『月刊えくてびあん』の配布店としても、
長い間ご協力くださったお店です
今まで、本当に有り難うございました。
6月15日までに、またおいしいみたらし団子を
買いにいきます。

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