『パン工房 麦』

西砂小学校の近く。普通のお宅ですが、
　よく見ると垣根に看板らしきもの。
　ここはお店かな？と思いながら扉を開けると、
　そこはすっかりパン屋さん。
　10年ほど前から、小林さんご一家がこうして
　自宅敷地で金曜と土曜だけ営業しています。
　
　自家製の小麦粉を、酒種酵母で発酵させて、
　自家製の薪窯で焼き上げるパン。
　本当の手作りです。

発酵中の酒種に耳を近づけると「ピチピチ」
　と音がします。生きているんですね～。
　生き物だから、小麦粉に命を吹き込むことが
　できる!
　実はこの酒種、自家製の陸稲のもち米を
　使っています。何から何まで自家製です。

　胡桃と2種類のぶどうが入った大きくて
　重たいパンをスライスしていただくと、
　小麦粉のおいしさにぶどうの甘み、胡桃の
　コクで、後を引いて手が止まらない、
　さくらの塩漬けがのった漉しあんパン、
　胡麻がふられた粒あんパン、好みは分かれる
　ところですが、どちらもまた食べたい。
　と思う味。むしろ、あの人に買って帰って
　食べさせたいと思う味です。

　なにしろパンがおいしい。それもそのはず、
　作っている人が楽しんで作っているから。
　クロワッサンやメロンパンも店頭に並ぶ
　そうですが、ふつうのコッペパンは
　使い勝手がよくてお得です​​​​​​　

　地域の方が集まって、ゆっくりおしゃべり
　していくお店。
　立川駅からはちょっと遠いけれど、
　通いたいパン屋さんです。