川市緑町。多摩都市モノレール「高松駅」近くには、地元地域の方が、季節ごとに植え替えられるお花を、楽しみにしている憩いスポットがあります。
大通り沿いの一画、定期的にお花が植え替えられ、月に一度はお手入れが行われる憩いスポットは、「多摩水道改革推進本部庁舎」ビルの西隣、「東京電力パワーグリッド 立川支社」北側の道路沿いにある花壇です。
この花壇を管理するのは、「東電ハミングワーク」の皆さん。立川市のほか、都内に全12ヵ所ある関係先の花壇を一手にあずかっています。
マリーゴールド、ジニア、サルビア、ノースポール、パンジー、ビオラといった一年草のお花を、季節ごとに植え替えていますが、実はこのお花はすべて「東電ハミングワーク」で、タネから苗に育てています。
育苗箱で発芽させた芽を一つひとつビニールポットに移し、水やりや剪定などをしながら、花壇に植えられる大きさになるまで、丁寧に大切に育てます。年間およそ56,000本もの花苗を育成して、年に4回、12ヵ所ある花壇を、憩いスポットに作りあげています。
9月某日。この日、立川市の花壇では、夏から秋への、お花の植え替え作業が行われました。植え替えるお花は、サルビア・コクシネア。暑さに強く、陽当たりと水はけ、水持ちの良い場所を好むお花です。
厳しい暑さとなった立川市。この日に準備した赤と白のサルビア・コクシネアは、32トレイ、760本あまり。それをわずか6名のスタッフさんと、現場をまとめる班長さんの8名で植え替えます。
足もとは傾斜のついた不安定な現場。咲き終わった夏のお花と、花壇を浸食する野草たちを丁寧に取り除きながら、固い土壌を耕うんして肥料を施す。これまでの経験から築きあげたノウハウを駆使して、効率よく新しいお花を植えて行きます。
無駄な話は一切なく、ただ黙々とひたすらに、仲間の動きを確かめながら、それぞれがそれぞれの役割をまっとうしていく仕事ぶりは、作業というより職人の手業。当初の見立てより2時間も早く、植え替え作業は終わりました。
この道を通りかかる方々が、ホッとひと息つける憩いスポットに!
もの言えぬ花たちに寄りそい、ひたむきに取り組む「東電ハミングワーク」の皆さん。純真無垢な心と行いで育まれたお花たちが、可憐な花を咲かせる花壇を見て、明日を生きる勇気とパワーを漲らせ、今日もどこかでひかり輝いて活きましょう!