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立川南口界隈限定! 今昔すと~り~​~ 過ぎし日の魅力を確かめながら、未来へ発信 ~

  • ジャンル 立川の歴史

株式会社 立川印刷所 鈴木 武さんに聞く

昭和5年に立川の地で創業以来、78年間、立川とともに生きてきた株式会社 立川印刷所。その後継者である鈴木武さんが少年時代を過ごした昭和40年~50年代の立川南口界隈に思いを馳せながら、今昔を語ってもらいました。

鈴木さんにとって、自宅から立川駅南口までの道のりは、子どもの頃から毎日通っていた場所だけに、ひときわなじみ深いエリアである。
「そういえば、探検気分で毎回通ったことのない裏道を見つけて、駅までの新ルートを開拓するのを楽しんでいた時期もありました。途中で個性的な造りの家を発見したり、知らなかった店に出合ったり…。ワクワクしましたね」

株式会社 立川印刷所 鈴木 武さん

少年時代の遊び場でもあり、鈴木さんにとっては“庭”ともいえる諏訪公園もメモリアルスポットの1つ。昭和40年代の諏訪公園のすべり台は、らせん状の小道を上がりきったところからすべり台が2台出ていて、それは当時では珍しい、高い位置から長い距離を滑り降りる、スリリングなすべり台だったとか、公園内には噴水や藤棚、アズマヤがあって、公園を見張っている(管理している)オジサンがいたなど、“知る人ぞ知る”的証言が続々。諏訪通りに出ると、今ではほとんど見かけることがなくなった布団の打ち直し屋さんの存在、またここ数年ですっかりその様相を変えた南口のロータリーも印象深いという。

「南口のロータリーは平成2年に開始したモノレール工事で、周辺がガラっと変わったんですが、区画整理なども含めてこれまでに何段階かに分けて変化があったように思います。私が子どもの頃の印象では、以前、南口大通り沿いにあったオリオン書房の裏(多摩都市モノレール立川南駅)辺りに民家がズラーっと立ち並んでいたという記憶があります」

実は、こんなにも鈴木さんが当時のことを事細かに覚えているのには理由があった。それは、ある写真家が撮りためていた写真との出会いだった。
「武田さん(写真家)の写真を見たときの衝撃はすごかったですよ。私の家は代々、立川の地に住んでいますから、昭和初期の写真は結構手元にあったんですが、武田さんの写真は、私が物心のつき始めた少年期から青年期にかけての時期、昭和40~50年代のものでしたから、どれを見ても全身で反応してしまうほど強烈な印象でした。自分の記憶は、ぼんやりしたものですけれど、たとえば、よく行っていた駄菓子屋さんの写真をひと目見るだけで、当時考えていたことまで蘇ってくる。これはたまらないですよ(笑)」

 

そんな強烈なノスタルジィー体験をした鈴木さんは、それを自分だけのものに終わらせることなく、昔の立川の姿や立川という街が放つ独特のカラーや魅力をアピールしていこうと、独自のプロジェクトを進行中だとか。

「“オールディズ立川”と銘打って、昨年作ったカレンダーも好評をいただいているので、それとともに、立川を撮り続けている写真家の方々の写真集や鈴木武責任編集の“立川本”の発行など、モロモロ構想中です」
その一環として、すでにできあがっているのが「オリジナルのタチカワTシャツ」。今年の夏は“タチT”を着て、立川の街を“ウォーキングぅ~!”してみませんか。

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名称 株式会社 立川印刷所
所在地 立川市富士見町5-6-15
TEL 042-524-3268
備考欄 http://www.yamas.net/index.html

※2008年8月時点