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少年野球少年野球監督 三者対談1

  • ジャンル 少年野球

少年野球監督監督に聞く
野球を続ける力!

ほめて伸ばすが基本。そのタイミングがいちばん難しい。

菅野

なるべく褒めることを心がけてます。それでも怒っちゃうんですけど (苦笑)

豊泉

僕、怒ることも多いですよ。練習中はぐるぐる回って。子供たちをいつも見て、技術面で良くなったことや意識しなければいけないこと、直すところなどを言い続ける。ちょっと変わった時とか。
ちょっとほめてほしい時のタイミング。これが難しいんですね。(一同うなづく)

菅野

そうですね。ほめすぎてもダメだし。本当は教えすぎないようにしたいと思っている。ああでもない、こうでもないとかつい言っちゃうんで、なるべく我慢して。なかなかうまくいかないんですよ、少年野球の子たちも。だから、いいとこがあったら褒めてあげる。

三浦

私はまったく怒らない。前へ行ってエラーした時こそ怒らない。でも後ろに下がってエラーするのはなしねって。その時だけは怒ります。子供たちに言うんですけど、怒ってうまくなるんだったら怒ってあげる。でも怒ってしまうと、それだけで頭がいっぱいになってしまう。極力「自分で考えろ」と。

豊泉

スタッフが沢山いますので。なるべく子供を遊ばせないように「あれしてください、これしてください」とスタッフに見てもらってます。司令塔として人をどのように使うか、そこも使命感をもって!

三浦

学校のドッジボール大会にしてもそうですね。チームが一つになっていることが勝利につながるのかな、って。うまい子もヘタな子も一つになることを心がけて、今、接しています。

「野球が好き」という気持ちを応援したい

菅野

少年野球クラブなので、野球が好きで入ってきてると思うし。練習を一生懸命してる子は頑張ってほしいなって。休みがちになることもあるんですけど、 グランド出てきた時、ああ好きなんだなって。その気持ちを大事にしたい。

豊泉

去年は、お母さんに気合入れるために入れ !って言われて入ってきた子が多かった。友達がいないから、とか。

菅野

きっかけは色々あると思うんですけど、野球が好きという気持ちがある子はやめない。好きでも仲間に入れないと休みがちになる。その辺りはやっぱり小学生なんですね。

三浦

野球をしていく上で、みんな様々な事情があると思うんです。毎年この時期は家族旅行をしている、とか。ある選手が「僕は今ギリギリの立場なんだ。ここをあけるとレギュラーがなくなっちゃうんだ」と親を説得して、旅行を平日にかえてもらったそうです。どっちが楽しいかということで、小学生は動く。結局、その子の中での比重の大きさだと。

豊泉

こっちの思いが伝わることもあっても、できるできないもあるじゃないですか。体力の問題とか、不器用だとか。中学・高校へ行ってこういう風に打てるんだとわかる時までは、野球が好きだとか、ホームラン打ちたいとか、勝ちたいとか。そういう気持ちを子供達が持っていればいいんじゃないかな。子供がやきもきすることもありますよね、子供自身がね。
野球を続けてほしい。おもしろいから。草野球でも何でもいいから、っていうのが一番の気持ち。

勝った時の子供達の笑顔がたまらない

三浦

今回のG1杯で、クジ引きの勝利があったんです。あれはイヤですね(苦笑)おもしろいことに、私も、コーチも二人ともジャンケンで負けて、最後の最後に引いたクジで勝ったんです。

一同

残り福 !(笑)

三浦

いつも、最後まであきらめない。試合も逆転しているパターンが多いです。たとえば、2回10-0でピッチャーが「味方がエラーする」と泣きだすことも。「それでも投げ続けなきゃいけないのが、ピッチーじゃないの?」って話して。チェンジになって選手達が戻ってくる、その時「ねぇ、10-0だって。どうする?」って。みんな一瞬、下向きかけて…「しょうがないじゃない、取り返してこい!」と言うと、そこからもうスイッチが入って、ワーッて。先制されても次の回、9点 取り返しました。

菅野

ああ ! その試合、ずっと見てました。国立さんはすごく元気で、子供たちとも言ってたんです。「あれはすごい。負けててもああいう感じで頑張ろうよ」って。
うちは、プロセスを大事にしようと言ってます。試合に行ってたまたまいいプレイが出来たとしても、普段から一生懸命、練習しているのを見て、みんな喜びたいというのがあるので。「練習をふざけてやっていると、試合に出ても声かけてもらえないよ」と。

豊泉

僕は、子供たちに「不安と自信」という話をよくします。 自信を持たせて試合に臨みたい、勝たせてやりたいと思ってるんで。「不安をなくすために練習しよう、自信をもつために練習しよう」と。不安があれば緊張したり、うまくいかない。自信をつけるための不安要素をなくせと。「こんなお前たちじゃないだろう」って、一試合に何回言うかわからない。わざと言いますね。

菅野

ヘタでなかなか取れない子もいるんですけど、その子が泣きながらでも一生懸命やってる姿をみんなで応援してあげて、その子が出た時とれたら、みんなも心から喜べますよね。だから練習中はみんなでお互いを見ようと。
でも…クジ。あれで負けたら、子供にどう説明したらいいか。やっぱりイヤですね(苦笑)

自分の子供と、他の子供への思いは同じ。

豊泉

最近うちの子、挨拶しなくなってきた。生意気になってきた (苦笑)

三浦

自分の子供と他の子供と分けることって…まずないですよね?

一同

それはない。みんなかわいい (笑)

豊泉

自分の子供が卒団すると、なおさらチームの子たちがかわいかったり(笑)
自分の子がいた時はやりにくかったですね。

菅野

それは、どこか意識してるんですよ。強く言っちゃったり。

豊泉

言っちゃったり…。そうですね。

三浦

あえていないものと思うとか。

菅野

自分の子供に強く言ったりした後、周りのスタッフがフォローくれてるのを感じても、見て見ない振りしてますね。 

三浦

こういう話題はチームでもよく出る話で。自分の息子に厳しすぎないか、みたいな話も中にはあったりするんですけど。スタッフ同士がうまい具合に話し合ってくれて、じゃお宅の息子は俺が見るよとか。お互いにやりやってくれてるので、今は自分の子供にだけ何か言うっていうことは、ほとんどなくなりましたね。

菅野

連盟の方とか、ほんと大変だろうなって。真似、出来ないですね。

豊泉

ほんとに…。でも子供のプレイを観るのって、おもしろい。

三浦

たぶん「行こう」というより「行かなきゃ!」なんでしょうね (一同 笑)

ピンチやチャンスが子供を変える

菅野

小さな変化は、毎週の様に感じますね。試合でミスして、後の練習で奮起したり、ひとつのプレーで自信につなげたり…。その繰り返しが大きな変化になっている。

三浦

特にヒット、ホームラン、ナイスプレーとかチャンスを掴んだ時の、選手の伸びる勢いは素晴らしい !

豊泉

試す練習でできてもダメなんですよ。ピンチやチャンスでいい結果を出した時、が変わるきっかけになる様に。やっぱり緊張感のあるプレッシャーのかかった試合の場面じゃないとダメ。自信になったり、余裕が出たり、挑戦心が芽生えたり…あとは子供自身の力。

少年野球を通して

菅野

仲間を大事に。どこに行っても、少年野球の経験も通して、仲間を大事にすることを学んでほしい。

三浦

みんなで一つのボールを追いかけるということはサッカーもそうですけど、その一球にどこまでみんながこだわれるかというスポーツなので。なかなか奥が深い。

豊泉

コミュニケーション、そうは言ってもなかなか機会もないので。中学・高校へ行っちゃうと、親はね、こう遠くから見てるしかなくて…。
親も一緒に楽しめて、みんなの思い、特に親の思いを一つにまとめられるのが、少年野球なんです。