スポーツ

少年野球少年野球監督 三者対談2

  • ジャンル 少年野球

少年野球監督監督に聞く
野球を続ける力!

少年野球だから教えられること

豊泉

子供はそれなりに育っていくと思う。打ちたい、三振取りたい、やる気を見せる。そういうところでしか僕らに伝えられない時期があったとしても…。試合中はもうしょうがないですね、任せるしか。気がつくことは子供自身で気が付くし。

菅野

ベテランスタッフの言葉で「ことな」っていうんですけど。半分こどもで半分おとな、高学年は「ことな」だよって。今のチームにいる6年生は1年生から入ってる子が多いけど、高学年になるにつれ、野球を楽しむ気持ちが表に出てこない不器用な子も。思春期一歩手前の「ことな」の選手達…。でもやっぱり、好きな野球は思いっきり楽しんで欲しいです。今、チームで伝えているのは「やらされてないで、自分たちで楽しんでやろう」って。

三浦

私が子供達によく言うのは「自分で考えろ」。クラブチームなんで、学校教育ではないんだよと。学校で教えてくれないことを教えたいんです。頭が痛い、お腹が痛い。休む時も「休んでもいいんだけど。きみのお父さんは頭が痛いといって会社を休んでいますか?」って聞くんです。「その辺は自分で考えて見ましょう」と投げかける。「ずっと痛いんだったら病院行けばいいし、ちょっと経って治るんだったら、よくなったら来ればいいじゃん」て。

菅野

中学行っても、シニアへ行っても分かれるんですって。自分でやってた子は色々やるんですけど、そうでない子はサインを待ってばかりで自分で考えられない。初球から打てないとか。最近、その辺りを、俺たち変えていこうぜって。

人の思いを受け取る、キャッチボールは大事。

豊泉

暴投した時とかね、「相手がミスしたのは、お前が止めろ」って。「お前の胸で止めれば、それで終わるんじゃないの?」って。低めで投げるから勝負になるわけで。

菅野

相手に投げるのはピッチャーしかいない。野球で投げるというのは、みんな仲間に投げる競技なんですね。だからキャッチボールをしっかりしないと。野球というのは、個人競技と違って、ミスを仲間が取り返せる。一致団結して。

三浦

結局、人間としての思いやりが大事なんだなって思うんです。でも、もちろんスポーツの中から野球をやってるので、思いやりばかりでもダメで。そぉっと置きにいくように投げると、逆によくないボールがいっちゃうんで。「しっかり思い切り投げな! 精いっぱい取るから」そして暴投やエラーをしたら、みんなに「ゴメンねー」。先に誤ってしまえば、みんな 「いいよいいよ~」って。

影響力もある監督として

菅野

皆さんもそれぞれストーリーがあると思うんですけど。地域の少年野球って、それこそ色々な考え方の人がいっぱい集まって、一つのチームに関わってますよね。監督をさせて頂いて、コミュニケーションの部分で難しかったり。いい時があれば、苦労した時期もあったんですけど、今思うと視野が狭かったなって。これまで自分が生きてきたのって、なんだったのかなっていうくらい色々な人の中で…。

三浦

私は自分で内装工事を20年くらいしてるんですけど、仕事中、子供たちに言ったことを自分に置き換えたりしますね。「監督に言われるのが一番聞くんで」と親御さんから言われることもありますし。
仕事が忙しくなってくると、なんとなく疲れも出てくるんですけど、子供たちに全力で向き合えと言ったりするので。言うがごとく、それしかないですね。

豊泉

僕は体験実習など、仕事でも子供と一緒にいることが多いんです。幼稚園、小学校とか子供会とか、ふてくされてる奴とかいるじゃないですか。だから逆に、普段の仕事から、子供達の接し方とか勉強できることもあります。たとえば普段はリーダーシップをとれるけど、野球ではとれないだろうなとか。そういうのは、わりと見てたりする。

菅野

あと、言葉ですね。自分の言った言葉が曲がって聞こえたり。監督させて頂いたからというわけじゃないんですけど、大事にしなくちゃいけないなと。

野球以外のイベントも、みんなで楽しく !

三浦

勝ったら祝勝会、 負けてもちくしょう会(笑) 子供たちと集まって、しょっちゅう楽しい親睦会はしますね。

豊泉

去年からかな、夏休み最後の練習が終わって、みんなをレインボープールへ連れて行くんです。普段がみがみしてるから (苦笑) うちは「幸町団地」から生まれたチームが出発で。毎年、子供も親もコーチも焼きそば焼いたり、チームで模擬店を出すのを楽しみにしてますね。

菅野

うちのチームは春先にバーベキュー。あと、8月の中頃、群馬県へチームの父兄も一緒に合宿。

三浦

うちはGWに大阪へ遠征に行きます。いつも同じチームなんですけど、8月は向こうからこっちに来て、交流試合とか

菅野

結構、費用が…

三浦

早めからコツコツ積立で。みんなホームステイですけど。それから夏の合宿もあるし、イベントばかりですね。

少年野球の子供達からも学んでいる

菅野

色々な可能性を秘めている子供達に対して、限界を勝手に決めてはいけない、という事を最近感じてます。他のチームと色々対戦させて頂いて、野球の能力だけでなく、礼儀や挨拶も含めてしっかり出来ている選手に遭遇したりすると、本当に素晴らしいなぁって。
同時に「ここまで出来れば上出来だ、大丈夫だ」と勝手に限界を線引きしてしまうのは、子供達に対して失礼な話だと。

三浦

個人差はそれぞれですけど、その選手の思いに気づいてあげられなければ、本当の意味で向き合うことができない。選手たちにとって指導する大人が保護者、先生、その次に監督ということになると思う。選手一人一人と全力で向き合い、時間をかけてでも目線を合わせて話をしないと、心が通じないということです。

豊泉

一人いるんです。練習が始まるとグランドでは常にダッシュ。集合の時、練習の合間、守備につく時…。こちらが気持ち良くなります。だけど足は速くない。運動が得意じゃなく、ハッキリ言って不器用な子。卒業するまでにやめてしまうのではと思ったくらい。キャッチボールもろくにできず、バットにも当たらず。それが今では5年生のクリーンアップ。常に意識してできることを続けたから、野球の神様が野球を上手にしてくれたのかな? 意識して続ける。いつも言い続けていることを逆に教えてもらった。

菅野

あとは試合に負けた後、案外、子供達のほうが立ち直りが早かったり。大人がいつまでも引きずっていて、子供達の方が切りかえが早かったことで救われたこともあるし、個人的にヘコんでいた時、子供達の元気な姿からパワーをもらったり頑張ろう、という前向きな気持ちになれたことも。子供達の可能性やパワーって、改めてすごいなと思います。