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多摩郷土誌フェア関連講演会「多摩の戊辰戦争」

  • ジャンル 立川の歴史
快晴が続く立川。今日は暖かでした。
さて、先週、1月19日に開催された「多摩郷土誌フェア関連講演会」
先日は①多摩の仏教民俗をご紹介しました。
今日はその後の講演②多摩の戊辰戦争。
講師は三野行徳先生(国文学研究資料館プロジェクト研究員)
立川市女性総合センター・アイム5階の学習室は定員が50名。
ほぼ満席、若い人は少なかったのですが、人気の講演会です。

「多摩と戊辰戦争」というタイトルから私などは単純に新選組のお話かと思いました。
しかし、見事に予想は外れて、その時代の村人のお話でした。

江戸時代といえば、士農工商の身分制度が確立され、農業に従事する人々は年貢を納めることで武士に守られていた平和な時代です。
その天下泰平が崩れたのが幕末、18世紀半ばには主要街道に様々な店がならび賑わう反面、無宿者があらわれて村の平和が脅かされることになりました。
立川周辺の小川や小金井にも、親分同士の縄張り争いがあったそうです。
そのうえ、開国問題で治安は一層悪化、村人に武装を迫ることになります。

砂川八番にも文書が残っていて、武装についての「定」が書かれています。



そして農民が軍事訓練を受けるような事態へとなります。
数度にわたり、農兵が動員されることもありました。
そのうちの一つが「武州一揆」生活に困窮した民衆の一揆を農兵が制圧することになります。

明治新政府ができると税負担のありかたがかわるなど、苦労の連続だったようです。

先にも書きましたが、泰平の時代から動乱の時代へ、
戊辰戦争は国内の覇権争いで、政権の交代で泣くのは庶民。
そんな厳しいお話を聞き考えさせられました。

by JK