イベントレポート

「PORTRAIT STUDIES」HOKUTO NARIKIYO

  • エリア 緑町
  • ジャンル 音楽・アート その他企画
地域を知る、地域を楽しむ、地域とつながる…。
文化・芸術を中心に様々なテーマで
多摩地域の魅力を発信する拠点、
「多摩信用金庫本店2階ギャラリー」
ことに、多摩地域で活躍する芸術系大学生や
若手クリエーター等の作品展示など、
地域貢献スペースとして活用されています。
現在、展示されているのは、
アーティスト成清北斗さんによる
「PORTRAIT STUDIES」HOKUTO NARIKIYO。
成清さんは、社会における
“アートの場づくり”を新たな表現ととらえ、
アートプロジェクトや造形ワークショップの
企画実施、作品発表など、
アートに関わる様々な活動を展開されています。

主眼とされる“アートの場づくり”について、
またその先の想いなどについて、
お話をうかがいました。

会場は、たましん本店 2階。GREEN SPRINGS 2階と直結しており、同エリアの噴水のある広場に面しています。

「人」を身近に感じられるような
アートを目指して。

今回の絵のモデルは、立川市民をはじめ
多摩地域にゆかりのある方々ばかり。
たましんの職員の方がいらっしゃれば、
作家、子供、学生と多様です。
顔を合わせることもなく人と人が
すれ違っていく現実において、
1枚の絵をきっかけに、「その人」を
知ることにつながることも。
どんな人なんだろうという関心や、
縁が生まれるきっかけになれたらと願っています。

デジタル社会だからこそ、
あえて「セル画」に。

「セル画」は、かつてアニメーション制作で
使用されていた手描きの技法ですが、
今ではすっかりデジタル化され、
画材の入手も難しいほど。
線のブレや色ムラなど、デジタルにはない
リアリティを出せるのではないかと思います。

制作過程を含む、
アートプロジェクトを大切に。

描くこと=そこに、「人」がいること。
デジタルイメージ全盛の今日において、
「物質」としての表現への取り組みは、
「人」という存在とは何か?という根源的な問いと
向き合うことにもなります。
今回、タイトルを「STUDIES」とし、
完成を目的としない習作であることを表しました。
アート好きや絵がわかる方ばかりでなく、
どなたにも身近に感じて頂けるような
アートを目指し、市民の方々との
関わりの中で生まれた作品です。
アートって、敷居を高くして触れて頂くもの
じゃないと思っています。
今回も、わざわざ観にくる美術館などじゃない。
通りすがりに、チラッとでも視線を
移して頂けたらうれしいです。

いちばん手前、成清さんのセルフ・ポートレイトも。

成清北斗(なりきよほくと)
大阪府生まれ 東京都在住
非営利芸術活動団体 Nomad Art ノマドアート 代表
立川文化振興推進委員会 委員
立川文化芸術のまちづくり協議会 企画運営委員
環境芸術学会 会員

大阪府立天王寺高等学校 卒業
Universität der Künste Berlin 
ベルリン芸術大学美術学部 留学
武蔵野美術大学大学院 修士課程
造形研究科美術専攻彫刻コース 修了


by T.I
 
名称 「PORTRAIT STUDIES」HOKUTO NARIKIYO
イベント日程 2022年12月19日(月)~2023年2月3日(金)
※2022年12月31日(土)~2023年1月3日は会場内に入ることができません。
入場無料
イベント日程 7:00~22:00
イベント会場名称 地域貢献スペース(多摩信用金庫本店 本部棟2階北側通路のギャラリースペース)
所在地 立川市緑町3-4 多摩信用金庫本店2階
アクセス 多摩モノレール「立川北駅」徒歩4分
TEL お問い合わせ
042-526-7788(たましん美術館)
備考欄 ■主催:非営利芸術活動団体 Nomad Artノマドアート 

■助成:立川文化芸術のまちづくり協議会「令和4年度立川文化芸術のまちづくり事業補助金・奨励金助成事業」/真如苑「多摩地域市民活動公募助成事業」 

■後援:立川市/立川市教育委員会/立川商工会議所/一般社団法人 立川観光コンベンション協会/武蔵野美術大学//フェリシアこども短期大学