スポーツ

「立川市陸上競技協会」で鍛える人々 ➂走る・跳ぶ・投げる…

  • エリア 錦町
毎週日曜日、
立川市陸上競技場(錦町)で
様々な種目の練習に取り組まれる
「立川市陸上競技協会」の皆さん。

コロナの感染が拡大する中にあっても、
皆さんそれぞれに体調管理を心がけ、
練習、大会に臨んでこられました。

トラックシーズンも終わり、
今日11月29日(日)が2020年最後の練習会。
お2人の素晴らしいランナー講師を迎えて、
特別練習が行われました。
特別練習会の講師は、
世界陸上エドモントン大会 マラソン日本代表、
西田隆維(たかゆき)さん
駒沢大学の箱根駅伝初優勝に貢献
(9区で当時の区間新記録)された方です。

そしてもうお一方、日本代表選手として
国内外の大会で活躍された加納由理さん
引退後の2017年、サロマ湖100km
ウルトラマラソンで優勝、
「生涯ランナー」をモットーに
走り続けていらっしゃいます。
立川陸協会長の坪内さんが、講師のお2人をご紹介。
いよいよ練習スタート!
小学生メンバーが約50名、
大人の方も長距離を走る際のヒントを得ようと
参加されました。
小学生の頃から、「走り」と向き合ってこられた
西田先生と加納先生。
これまでの経験と得られた知識を
限られた時間の中で。

伝える側も教わる側も、その時間を大事に
取り組まれているのを感じました。
まずはトラックを1周、全員でランニング。
子供たちがとても楽し気に、
張り切っている様に見えます。
身体だけでなく、頭もやわらかく。
準備体操に、足を使ったジャンケンなども
ありました。
走るときに大事なポイントは3つ!
〇姿勢
〇リズム
〇腕ふり

たとえば、ジャンプをする時も
腕を使った方が高く跳べることを例にあげ、
腕ふりの重要さを指導。
「立ってる時からビシッとしよう!」と
西田先生。
今回、「走る姿勢」づくりのための準備体操を
集中して学びました。
貴重な練習の記録を。
陸協 副会長の飯塚智子さん(右)は
女性ならではの気配りバツグン。
いつも、お一人で何役もこなされています。
練習ごとに、子供がとったカタチを
素早く見抜き、お手本として
他の子供たちの前で見せる。

カタチを見て習得された、
ご自身の子供時代の経験を
指導に活かされる加納先生。
この日、学んできた「走る姿勢づくり」の
準備体操を生かして。
1~3年生は400m(1周)、
4~6年生は800m(2周)のランで
いざ実践です。
加納先生も一緒に。
こちらが、元日本代表の走る姿勢。
前かがみになり過ぎず、
反り過ぎず美しい。
大人は高学年の子供たちと、よーいドン!
「大人は手加減なしですよ~(笑)」
講師のお声に、大人たちも背中を押されて。
みなさん、いい表情。
800mを走り終えた子供たちを
笑顔で見守る松村監督も、
なんだかうれしそうです。
午後からは、中学生の特別練習。
わずかな休憩時間に女の子たちから、
「来週大会で1500mを走るんです」と
アドバイスを求められた大先輩方。
「どう走りたいの?」と逆に尋ねられた
加納先生の言葉が印象的でした。
西田先生から、こんなアドバイスが。
・スタートした瞬間100%の力を出さない。
・肩の力を抜いて、きつくなった時は
 リラックスする時間を作る。
・呼吸をしっかりする。
・最後は腕ふり。
・どんなにきつくても1500mでゴール。
 永遠に続くわけではないと、
 奮い立たせる…etc

選手時代、数々の苦しいレースを
そのようにご自分を励まし、
乗り越えてこられたなんだなぁとしみじみ…。

メンタル面のアドバイスや
試合前の食事についての質問にも、
とても丁寧に答えていらっしゃいました。
これまで選手生活の中で培ってこられたものを、
陸上その他の世界で益々惜しみなく
差し出していこうとされるお2人。
また、立川でお会いできますように!

by T.I