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2023 都民生涯スポーツ大会[陸上競技]

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今年、76回目を迎えます。
ジリジリと照り付ける太陽の下、
「都民生涯スポーツ大会」が
昨年に続き、開催されました。
それぞれの都市区から集まった
年齢も異なる選手のみなさんが、
様々な陸上種目に挑戦。
最後のリレーをのぞき、
すべて個人競技になりますが
各市区を代表するチームで得点を合算し、
勝利が決定します。


わが街、立川市の陸上競技協会にとっては、
男子総合10連覇がかかった大舞台。
残念ながら、記録達成はなりませんでしたが
みなさん、清々しい表情をされていたのが
印象的でした。



当日行われた種目順に、
立川市の選手を中心に
大会の様子をお伝えいたします。

どの種目も年齢によって競技区分があり、
条件が異なります。
※この競技会は(公財)日本陸上競技連盟の
 公認競技会ではありません。


[男子1500m]
白いユニフォームの2選手が、
立川陸協のメンバー。
期待のランナーです。


“頭脳戦”とも言われるトラック競技。
あくまでもマイペースに、
そしてグイグイと追い上げていきます。


体調は万全なのに、なにかが違う…。
上級者になるほど、
そうしたジレンマも付きまとうよう。
それでも最後まで自分を鼓舞し、
前進する姿に感動。


Bクラス(45~49歳)でのレース。
前を走るのは、昨年も活躍された陸協メンバー。


フィールド競技が得意な方、
またトラック競技が得意な方も
立川陸協では常に歓迎されています。

こうした大会での力試しも可能。
ご興味のある方は、ぜひ立川陸協へご連絡を!


[男子 砲丸投]
こちらの選手はBクラス。
砲丸の重量は7.26kg以上。
かなりの重さです。


立派な筋肉!


以前、一度だけ挑戦したことがありますが、
簡単そうに見えて、実は難しい砲丸投げ。


腕の力で投げようとせず、
下半身をしっかり回しながら
カラダ全体で押し出す要領だそう。


[女子 走幅跳]
助走路内であれば、距離に特に制限はありません。
記録をのばすためには、
踏切版ギリギリで跳びたいところ。
狙いすぎて無効になるリスクも。


まずは、試し跳びから。
その後、本番です。

彼女は、Cクラスで1位(3m76cm)に!


跳び方は自由。
腕を大きく振って、少しでも前へ。

骨折など、着地でのケガが多い走り幅跳び。
どうかケガなく…
高跳びは、彼女の足にかかっています。


「大会に出場するのは5年ぶり」という、
立川陸協 副会長の飯塚智子さん。
同時刻に行われる、円盤投げと走り幅跳び。
慌ただしく移動しながら、2種目で活躍されました。


[女子 100m]
このトラックで、100m走るのを夢見る方も多いよう。
2レーンが、陸協メンバーの女性。


日々の練習なしで、この結果はありません。
コツコツ地道な努力が実って、
Aクラス、ぶっちぎりの1位でフィニッシュ!


[女子 円盤投]
女子の場合、円盤の重さは一律1kg。
高いネットに囲まれたサークルの中で、
遠くに向かって放ちます。
まれに、覆いのネットに円盤を投げてしまう方も…
この種目も難しそうです。


女子リレー(100×4)のアンカーを
務められた陸協メンバー。


Cクラスの砲丸投げで、
2位(5m19cm)を獲得されました。


立川陸協 副会長の飯塚さん。
初めて拝見するユニフォーム姿。新鮮♪


[男子 走高跳]
毎回、支柱ギリギリに跳ばれるので、
頭がぶつからないかハラハラ。
でもその心配は、無用でした。


立川で人気のお店「そば たかや」(羽衣町)の大将。
大将と同じく“立川っ子”である女将さんの
エールを受け、お仕事を休まれての出場です。
そば打ち職人の背面ジャンプなんて、
めったに見られません。
砲丸投げでも活躍されました。


この高さを、またぐカタチで
クリアできるなんて。


出場者の中には腹面など、
みなさん、様々な跳び方をされていました。
「ある高さからは、背面跳びでないと難しい」
という出場者のコメントも。


立川陸協 監督の松村岳四郎さん。
男女すべての選手の采配を行い、
この大会で男子総合9連覇へと
導いてこられた方です。

監督には1つ、夢がありました。
それは古希に、この駒沢陸上競技場で
100mに出場すること。


足に痛みを抱えた、決して万全とは言えない
コンディションでしたが、走り抜かれました。


パワフルな70歳。
元気の源は、“やる気”です。

今大会に出場された陸協メンバーに、
75歳の方もいらっしゃいます。
まさしく、「生涯スポーツ」!


[女子 200m]
ラスト、力をふり絞り、
ググッと距離を引き離しました。
bクラスで見事1位に!

最後の女子リレー(100×4)では2年連続、
第1走者に選出された実力者です。


dクラスのレース。
毎年、この200mとリレーの第3走者を任される
陸協メンバーのお一人。
足のコンディションは今一つ、
でも力強い走りを見せてくれました。


[男子 800m]
1周400mの競技場。
トラックを2周、走ります。


立川陸協から2名の方が出場。
良い時も、そうでない時も平常心で。


お二人とも、持てる力を出し切られました。


[男子 走幅跳び]
ホップ・ステップ・ジャンプと、
難易度が増す3段飛びよりも、
やはり幅跳びの時の方が、
幾分かリラックスされているように見えます。


それでも、踏切りが合わなくなることも。


みなさん、イキイキと跳ばれていました。


[男子 5000m]
照り返しも厳しいトラック、
この日の長距離レースは過酷でした。
先に行われた女子5000mでは
車いすで運ばれる選手がいたほど。


毎春、立川で開催される大会、
「立川シティハーフマラソン」などでも
力試しをされてきたランナー。
今回、仲間の声援が力になったようです。

立川市陸上競技協会には
消防士、教師、介護士、システムエンジニア…。
様々な職業に携わるメンバーの方々が
所属されています。

仕事と陸上と両立するコツや、
練習を継続するヒケツなどをご紹介しています。
立川陸協メンバーの紹介ページへ。


[女子 砲丸投]
なんと、約15年ぶりの出場だそう。
しかも円盤投げ、砲丸投げともに
Gクラス3位という好成績!

「70歳以上の枠も欲しい」と、
長い先を見越した力強いコメントも。


砲丸投げbクラスで、1位を獲得。
子供会の町民運動会に出る夢を
持ちながら叶わなかった少女は、
大人になってから、それまでの想いが一気に爆発。
市民大会、市町村大会、さらに都民のレースにも
出場されるほどの陸上選手に。
今大会でも、大活躍でした!


砲丸投げCクラスで2位。
控えめながら、ステキな喜びの笑顔を
見せてくれました。


昨年に続き、今年も砲丸投げに挑戦。
コツコツ、ランニングにも取り組まれている、
まさに陸上選手気質の方。

投てきなどキケンな種目は
練習する場所や機会がなかなかないもの。
その点、立川は毎週日曜日に行われる
練習会(冬季を除く)で、
実際に砲丸や円盤を使った練習ができます。 
アドバイスも頂けるので、ご興味のある方はぜひ。
立川陸上競技会練習ページへ。


[女子 走高跳び]
中学生の頃、ハイジャンプをされていたそうですが、
それから随分長い時を経て、またこの競技に
取り組まれることに。
ご本人が一番、信じられないかもしれません。
それにしても美しいフォーム。


[女子 走高跳び]
dクラスで、1位に。
一瞬、身体がフワッと浮き上がる感覚が
あったそうです。
そうした感覚を得られたことが何より、
次へのさらなるモチベーションにつながりますね。


[男子 やり投]
競技区分によって、やりの重量は
最小800gと600gに分かれます。


やり投げCクラス(50~54歳)で、1位に。
800gのやりを投げた記録は、39m22。
それにしても、太ももの筋肉がすごい。


Eクラス(60~64歳)で出場。
上体を反らして、一気に放ちます。


腕力だけでなく、
みなさん揃って健脚の持ち主。


[男子 三段跳]
6mから、9mに。
今大会から、砂場と踏み切り板との間の
距離が改定された三段跳び。
そうとは知らず、新距離での練習を
してこられなかった立川チーム、
この種目のみオープン参加となりました。


みなさん、結構跳ばれてます。


腰に負担がかかりやすい三段跳び。
翌日からのお仕事に、
影響はなかったでしょうか。


今大会における立川チームのテーマ、
「とにかく楽しもう!」を自ら実践。
監督、この笑顔です。


[女子 4×100mリレー]
立川チームが当日、
リレー選手を決定するのは毎会のこと。
バトンの練習は直前に合わせるだけ。
心ひとつに、うまくつながりました。


バトンはアンカーへ。


レース後、「こんなに速かったの?」と監督。
いやぁ、速かったです。


女子4×100mリレー (合計年齢 170歳以上)
[タイムレース2組の結果]

1. 立川市    1:00.47
2. 杉並区  1:09.69
3. 港区   1:10.58
4. 大田区  1:15.03
立川女子のリレーは、昨年を上回る好タイム!


男子4×100mリレー
第2走者から、第3走者へ。


アンカーに託します。


[タイムレース2組の結果]
1. 江戸川区 48.93
2. 足立区    49.69
3. 港区   54.31
4. 立川市  58.81
5. 板橋区  59.66
バトンの受け渡しが、少し惜しかったけれど
みなさん、素晴らしい走りでした。


各種目(クラスごと)上位3位の方に、
賞状が授与されます。
立川の女子メンバーは、ほとんどの方が
賞状をゲット!
揃って、笑顔も華やか。


そのお姿は、頼れるみんなのお母さん。
メンバーにとって強力なサポーターでもある、
立川陸協 副会長の飯塚智子さん。(中央左端)
今大会では、選手として2種目に出場されました。

「4、5年ぶりです。松村監督のお声がけで
久しぶりに挑戦してみたものの、
普段練習をしていないので、
体力の衰えを実感させられました(笑) 
でも、終わってみると楽しい。 
(自分が出ることで)元気な同年代の方が
出てきてくれるといいな、と。
また、陸上に興味のある若い方々を
探したいと思います。」


[得点結果] 男子
優勝  杉並区  264点
準優勝 足立区  231点
3位  江戸川区 213点
4位    立川市  193点
[得点結果] 女子
優勝  日野市  216点
準優勝 江戸川区 205点
3位  大田区  185点
4位  立川市  184点
惜しい!3位の大田区と1点差。

2023年立川市は、総合3位という結果。
本当に、お疲れさまです。
素晴らしいプロセスと
結果に触れさせて頂いた良き1日でした。
次回を楽しみにしています。

by T.I
名称 2023 都民生涯スポーツ大会[陸上競技]
イベント日程 2023年9月10日(日) 競技開始 9:30
イベント会場名称 駒沢オリンピック公園総合運動場(陸上競技場)
トラック400m×8コース
所在地 東京都世田谷区駒沢公園1-1
備考欄 主催:公益財団法人東京都体育協会・
   東京都
主管:公益財団法人東京陸上競技協会