イベントレポート

立川シティハーフマラソン2024

  • ジャンル スポーツ
第27回日本学生ハーフマラソン選手権大会
ニューカレドニア・モービル国際マラソン姉妹提携
[TEAM ONE TOKYOー東京陸協推薦枠]提携大会
RUN as ONE/Tokyo Marathon2025 一般提携大会
日時 2024年3月10日(日)
種目 [10kmレース]
[ハーフマラソン]
[1マイル(m)レース]
ファンラン
[3kmの部]
[親子ペアの部]
コース 陸上自衛隊立川駐屯地・国営昭和記念公園及びその周辺道路・
日本陸上競技連盟公認コース・WA公認コース
 
 1秒を削り、自己ベストを狙うランナーにとって、少し厳しいくらいの気温。時折、強い日差しが照り付ける中、「立川シティハーフマラソン」が開催されました。今年も箱根駅伝出場選手をはじめ、70大学の学生ランナーが出場。ハーフマラソン、10km、ファンラン(3km・親子ペア)、さらに1マイルレースが新設。応援する人、される人、共にスポーツの春を満喫する1日となりました。


箱根駅伝出場選手をはじめ、
約70大学の学生ランナーと一緒に走り、
そのスピードを体感する…
「立川シティハーフマラソン 」ならではの
醍醐味です。


ハーフマラソンに出場のランナーが、
続々スタート地点、立川駐屯地滑走路へ。

ハーフマラソンの前に行われる10kmレースは、
30分前の9:30から既に始まっていました。
フィニッシュ場所は、ハーフマラソンと同じ。


駐屯地内のみ、先導と最後尾が
初めてハーフマラソンに付かれました。
みなさん、色々とカスタマイズされた
ご自分の愛車でカッコいい!
市街地では、白バイが先導されます、


『立川シティハーフマラソン』の
楽しみ方はいろいろ。
今年もYouTube配信付き。


それぞれにアップを終え、靴紐など入念にチェック。


スタートの時点ではほぼ、
同じ大学の選手同士、集まっています。


スタート直前までジャンプをして、
アップを継続。


陸上自衛隊「立川駐屯地」滑走路の幅は40m。
スタートライン前方に70大学、
計1395名の学生選手、その横と後ろに
一般のランナーが並びました。


赤いジャケットをまとった、
スターターの立川市市長 酒井大史氏。
まもなく号砲。


胸のすく、この光景!
滑走路に、大きな足音が響いています。




今年は、7000名をこえるランナーが参加。


色とりどりのユニフォームがまぶしい。
仮装をしている方がほとんどいないのも、
『立川シティハーフマラソン』の特徴と
言えそうです。


大学生ランナーを含むハーフマラソン総合1位をはじめ、
立川市民 男・女 各総合1位の計3名が
ニューカレドニア・モービル国際マラソンへの
招待選手として派遣されることが決まっています。


スタートから、1.5km地点。
立川から世界へ一。
力強い走りは、これまであった世界の、
陸上の歴史を塗り替えていく、
そんな予感さえさせるほど。


滑走路を1周半走ります。


4km地点。
駐屯地内で、最初の給水所。
ランナーが来る方向を確認しながら、
速やかに準備を進めます。


走路を間違わないよう、
お二人の先導者がランナーを率いて。

まさに、箱根駅伝予選会。
毎年秋に、この場所から始まります。


まもなく4km。
選手の姿が近づいてくると、
給水ボランティアの方々はどこか緊張した面持ちに。


「この先にも(給水所が)あります!」と
声をかけながら、ダンドリ良く選手をサポート。


21.0975kmの距離をどう計画的に、
コントロールしながら走るか。
給水をとるタイミングも、重要なポイントです。


この道の先に、ずらりと並ぶ仮設トイレ。
駆け込むのはやはり、一般のランナーが多かったよう。



「がんばれ!!」
駐屯地にお勤めの方々が、早くも汗ビッショリの
ランナーにエールを送られる姿がとても温かく、
印象的でした。


4kmを過ぎ、市街地の方向へ。
駐屯地を出ると待っている、沿道の熱い声援。
それを大きな力にして、最後まで!


昭和記念公園内のフィニッシュ地点に移動すると、
最初に行われた10kmレースのゴールが
続いていました。


フィニッシュ後、ボランティアの皆さんが
記録のコード(ゼッケン番号)を読み取られます。


そうこうしていると、
ハーフマラソンのランナーが帰ってきました。
真っ先にテープを切ったのは、
青木瑠郁選手 (國學院大學)01:02'06"。




まだ、余裕が残っていそうな軽快さ。


2番目にフィニッシュしたのは、 
近田陽路選手(中央学院大学)01:02'19"。
1位と13秒差です。

たしか、昨年の1位・2位も13秒差でした。


どちらが先にフィニッシュゲートをくぐるか…
わずか1秒差でした。
3位 工藤慎作選手(早稲田大学) 01:02'29"
4位 白川陽大選手(中央大学) 01:02'30"


続々、フィニッシュ。
ほとんどの選手が、まずタイムを確認。


午後にかけて上昇した気温、
日差しの強さに皆さん苦戦された様子。
レース条件はすべて同じ。その、しんどさもまた…


ラストスパートの苦しい表情が、
笑顔に変わる瞬間。




互いのファイトを称え合うシーンは
他の大学の選手同士にも見られ、
ホッと和むひと時です。


みなさん、納得のいく走りが出来たでしょうか。


陸協のブース前へ。


立川市陸上競技協会の会長、坪内基治さん。
10kmレース、ハーフマラソンとレースを終えた
メンバーが、結果の報告にお顔を出されます。
その様子を聞かれる、坪内会長のうれしそうな表情!


左から、10kmレースに出場された白井茂樹さん、
吉澤秀星(しゅうせい)さん、坪内基治さん。
ハーフマラソンを完走された吉澤さん(中央)は、
毎年「立川シティハーフマラソン」に出場、
2018年には市民枠で1位に。
最近では、2024年2月18日に開催された
「青梅マラソン」40歳代の部で
1位(1時間45分14秒)という好成績を残されています。
すばらしい!!

「立川市陸上競技協会」には、練習会に参加し、
ともに向上を目指す様々な職業の
ランナーがいらっしゃいます。


昭和記念公園 みんなの原っぱを背に、
微笑む女性は、立川市陸上競技協会
副会長の飯塚智子さん。
陸協メンバーのみならず、
こうした陸上のイベントなどでも
ランナー全員を陰で支える、
お母さんのような存在です。


またお一人、陸協メンバー 小池孝範さん(右)が
ハーフを走り終えてやってきました。
お友達と一緒に。


表彰の場を盛り上げる、
立川の人気キャラクターたち。
くるりんとウドラ、たっぴくんにたっぴちゃん。


ハーフマラソン男子総合 結果
1位 佐藤諒太さん(警視庁)   01:03'10"
2位 宮川慎太郎さん       01:04'27"
3位 日野原智也さん(練馬自衛隊)01:04'27"
4位 亀田稔さん(警視庁)    01:05'25"
5位 遠田光太郎さん       01:05'48"
6位 古舘優さん(花巻AC)     01:05'49"

1位の佐藤さんが、興味深いお話をされました。
「大学の時のハーフの記録は64分。
社会人になって1分縮めることが出来た」と。
すべての方にとって、勇気を頂けるコメントです。


ハーフマラソン女子総合 結果
1位 守内美結さん(富山大)  01:20'41"
2位 生井沢優奈さん(駿河台大)01:20'43"
3位 袴塚乙愛さん(東京農業大)01:23'10"
4位 青沼麗后さん       01:27'37"
5位 長嶋沙生さん(山手学院高)01:28'22"

1位に輝いた守内さん。
「調子は良い方ではなかったが、
最低限目指していたタイムに届いてよかった。
さらに、上を目指して向上していきたい」と
意欲的に語られました。


ハーフマラソン終了後も、
様々なレースが続きます。


男女ともに中学生以上、
一般の大人も参加できる3kmレース。
まずは、男子の部から。


ビギナーの足試しから、自己タイム更新狙いまで
3kmを走る目的もいろいろ。
普段、一緒に部活に取り組み仲間と
一緒に走るだけでも楽しそう。
男子1位のタイムは、00:09'18。


続いて、女子の部。
緊張感が伝わる、スタート前。
「スタートしたら、お友達は関係ありませんよ。
我先にとフィニッシュして!」
MCの方の意図通り、みなさんの表情が緩み、
笑い声が聞かれました。
女子1位のタイムは、00:13'03。


小学3年生以上の男女が参加できる、
2024年に新設された1マイルレース。

男子一般・男子中学生の部からスタートです。


続いて、女子一般・女子中学生の部。


男子・女子小学6年生が
元気に走り出します。


レースの順番を待つ、男子・女子小学5年生の部。
バスケットボールに取り組んでいる女の子たちが、
チームで出場。


小学4年生、3年生の男女が続きます。


陸上クラブで、練習を重ねている子も沢山います。


スタートしてすぐに転んでしまった子も。


スタートダッシュがかっこいい!


将来が楽しみです。


スターターとして登場された、
立川市自治会連合会会長 萬田和正さん。
ハーフマラソンのレース前には、
駐屯地滑走路でスタートを見守られるなど
この日もご活躍でした。


後ろ姿も華麗な女子ランナー。




大会の最後を締めくくるのは、
ファンラン 親子ペアの部。
小学1・2・3年生と保護者の方が
ペアになって走ります。


日ごろ、走ることのないご父兄方も沢山
出られています。
合言葉は、「ケガしないように…」?!


“親子手をつないでフィニッシュ”がルール。
足の速い男の子は、スタート直後から
後ろをついてくるお父さんの様子が気になるよう。^^


ご家族の応援が、何よりのエネルギー。


昭和記念公園では、菜の花をはじめ、
種類の異なる桜がつぼみを膨らませています。
中には満開の木も。

暖かい日差しを受け、空へと枝を伸ばしていく様は、
未来に向かって走る子供たちの姿と重なります。
「立川シティハーフマラソン2024」、
楽しかったですね。
みなさん、本当にお疲れ様でした!

by T.I