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インタビュー

応援立川インタビュー ロバート キャンベルさんに聞く(3/4)新しい生活様式は〈Withコロナ〉

――館長にとって立川はどんな所ですか。

キャンベル 私はまだ立川に3 年しかいません。が、立川スピリットというものを感じています。研究者としてこの3年間いろいろなことをやってきているし、本も出していますし課題も抱えてやっているわけですが、立川に来て非常によかったことは、立川には人文系の研究集団を有益な戦力にできる眼差しを持っている人たちがいるということです。それはよく感じます。東京大学の教員を17年間やっていた時、駒場にいました。駒場にはすばらしい進学校もありますし、すばらしい文教施設もあり研究者もたくさんいます。私の目が利かなかった、努力が足りなかったのかもしれませんが、立川のようなことはありませんでした。車で5 分、歩いて10 分、自転車で 7分くらいの所に、私たちの研究に直結する人々がいて、他流試合ができます。全然違う分野に聞く耳を持てる人たちが何百人も集まって私たちの話を聞く、あるいは一緒にこんなものを作っていこうというブレーンストーミングできる人たちがいるということ、これは他の地域ではなかったことです。

 以前立川青年会議所から子ども記者が取材に派遣されてきましたが、子ども記者の取材に応えてくださいという申し出などは今まではほぼありませんでした。えくてびあんの某記者のように、立川にはこれほど豊かな、好奇心があって、ある意味無謀な、都会では出逢わないような獣たち(笑)。猪のように猪突する女性も男性も、老いも若きも。これは立川スピリットだと思います。まだ十分にはわかっていないかもしれませんが、地域誌などを読んで知った中に、周囲の自治体とは異なる街の成り立ちから来るスピリット。ある意味陰影が非常に深い街です。生まれ変わって発展して、またそこから発展しようと大きなステップに踏み出している。実践的な立川人、やる以上はどうやってやるか、その機動力が速い。まだ3年しかいませんが、とても愛おしく思っています。
 
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